ロンボク島マンダリカ経済特区

ロンボク島はトリップアドバイザー のアジアの島々を評価した『アジアのベストアイランド TOP10』では、2015年、2016年ともに5位にランキング するなどリゾート地としては未開発ながら未開発の綺麗な海と素朴な原風景が人気を博しています。そんなロンボク島も実はインドネシア政府が今最も力を入れている場所なのです。そのひとつが「マンダリカ経済特区」

マンダリカ経済特区

インドネシア政府は西ヌサトゥンガラ州ロンボク島経済特区(KEK)マンダリカでの開発を加速させる。観光開発計画が持ち上がってから29年間、土地収用の問題で実現していなかったが、ジョコ・ウィドド(通称ジョコウィ)大統領が20日、正式に経済特区として開発事業を開始させた。2020年に投資額は726兆ルピアに達し、5万8千人の雇用が生まれる見込み。マンダリカは、16年に政府が進める観光開発の優先地域に指定された10地域のうちの一つ。広さは約1175ヘクタールで、開発事業はインドネシア観光開発公社(ITDC)が担当している。バリに次ぐ観光地として、ホテルやコンベンションセンターの建設、浄水整備など、観光とインフラ開発を進めていく。長年にわたり土地収用が難航した原因は、土地を所有する住民が売買に反対したり、地元行政が土地価格をつりあげていたためとされてきたが、ジョコウィ大統領によると、観光開発や土地収用に関する大統領通達がなかったため、地元行政らは売却に消極的になっていたという。ジョコウィ氏が15年4月に同地を訪問し、明らかになった。ジョコウィ大統領は「法に沿った(マンダリカでの)開発や土地収用について明記した大統領通達を出したところ、2カ月足らずで土地収用が進んだ」と説明した。

政府は1日3千トンの水を利用できるよう、4・1兆ルピアかけて水道を整備するほか、空港の滑走路の拡張、レンバル港の整備を進める。また国内外の民間企業と協力し、2019年までに五つ星ホテルを含む七つのホテルを建設し、2千室が完成する予定。30年には最大1万室を用意するという。コンベンションセンターやモトGP(ロードレース世界選手権)用の会場も19年までに完成させる。観光省が設立した優先10観光地促進ワーキングチームのヒラムシャ・サンブディ・ダイブ代表によると、現在は18件の投資案件があり、リゾート開発を手がける国内企業やアコーホテルズのプルマン・ホテル(本社フランス)やクラブメッド(同)のほか、韓国や米国、インド、マレーシアなどの企業と12案件で、すでに覚書(MOU)を結んだ。外国直接投資額(FDI)は、13兆1千億ルピアに達している。

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