バリ島のインフラ整備のスピードが凄すぎる

2014年に発足したジョコ政権の優先政策の一つが観光振興。インフラ開発などを進め、国全体で19年には外国人観光客数を15年の倍となる約2000万人に引き上げることを目指していたが、2017年には2286万人を超えて、今なお増え続けています。

今なおインフラ整備は進んでいる状況です。大きな課題であるごみ問題です。
バリ島が属するインドネシアは世界の海洋ゴミの排出量で中国に次いで2位で、その年間総量は推定129万トンにも達しています。 年々、深刻化が進み、昨年末にバリ当局は海岸6キロを対象に「ごみ緊急事態」を宣言しました。当局は清掃員700人とトラック35台を投入して、毎日約100トンものごみを近くの埋め立て地に運んでいますが、拾っても拾っても減らない状態で、非常に根深い問題となっています 。

そしてもうひとつが水の問題です。観光客の増加により水の使用量が増大することが見込まれ、新たな水源を確保する必要が生じています。現状マスタープランも完成していない状況で、緊急の対応が必要となっています。現にグラフのように高級ホテルで使用する水の量は圧倒的に多いことが分かります。

インフラ整備では色々遅れや問題もありますが、少しずつカタチとなってきているものもあります。

海上高速道路の開通により、少しではありますが、空港までのアクセスが和らいだ気がします。(まだまだ渋滞は多いですが…)

ブノア埋め立て工事により着実に大型の港が完成に近づいている。この計画は長期化するとみられていたが、バリを訪問するたびに埋め立て範囲が広がっているので、確実にデモで建設が中止になることはないことが分かる。ここは海上高速道路を作った時点で計画は進んでいます。

2020年の完成を目途に有料道路の休憩所として機能する施設の工事を進めることを発表しました。何度も開拓事業の建設を拒否していたため、中々進まなかったのが実態でしたが、ようやく進む兆しが見えてきた。

そして常にインフラ整備の中で話題にあがる空港の整備に関して、今までデンパサール空港の並びに埋め立てをして拡張する話が進められていたが、なかなか問題も多いようで、色々調べてみるとどうやら話は変わってきている可能性が高い。

昨年バリ州知事に就任した I wayang koster(イ・ワヤン・コステル氏)の最近の報道で「バリ島のツーリズムインフラのサポートを継続するために、国際空港を北部のBuleleng(ブレレン県)に建設の計画を進める」という発言がありました。

同氏によると、デンパサール空港を拡張建設をした場合、滑走路を広げるために海を埋め立てる必要があり、その総工費としてRp.25兆(約1,882億円)が想定されるとのこと。

「建設の予算、着工期間や技術的なリスクなども考慮すると、Bulelengに空港を建設した方が現実的である」と2018年9月に述べています。この意見に関してはインドネシア国土交通大臣も同意をしており、コステル氏就任後、3度に渡って新空港建設の打ち合わせが行われました。現状バリ北部国際空港の建設計画については、まだ研究を進めており、年内には建設予定地ともに発表されるとのことでした。

バリ州政府の正式発表はまだですが、Buleleng(ブレレン県)の中で候補地と噂されているのは、最北部のSingaraja(シンガラジャ)という場所です。※赤い線で囲まれたエリアがBulelengです。 (楽園移住物語ブログ参照)

北部に新たに国際空港ができるとなると、それこそ観光客の流れも変わり、バリ全体の経済も変わってきます。この大きな問題は投資家にとっては大きなチャンスになるかもしれませんし、全く動かないというリスクも同時に備わっています。新興国なので、正式に政府の発表を待つのが正しい判断かもしれません。

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